超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ママはご機嫌

 クラスメートに笑われないようにと、お母さんは今日の遠足のお弁当にお肉をたくさん入れてくれた。
 甘辛い味付けのそのお肉はとても美味しかった。
 家に帰り、お母さんにありがとうと言いながら抱きつこうとしたけど、もうお母さんには抱きつけるところがなかった。