超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2022-02-12から1日間の記事一覧

義眼売場。半額シールが貼られた一個の義眼。瞳の色がわからないのは、半額シールがちょうど、瞳の位置に合わせて貼られているからだ。店員の遊び心を感じる。

ガムテープ

その寺の仏像は、口をガムテープで塞がれている。「すぐ怒鳴るし」若い住職はそう話す。

缶詰

「いいだろこれ。昨日食った缶詰の中に入ってたんだぜ」「すげー、何それー」「父ちゃんに聞いたら、「ギインバッヂ」って物なんだって」