産婆は今しがた妊婦の股から出てきた一本の日本刀を抱えたまま、いつまでも呆然としていた。
あの人雨でもないのにどうして傘さしてるんだろう、と思いながら見ていたら、とつぜん強風が吹き、裏返ったその人の傘の内側に、内臓がびっしり生えているのを見る。
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