超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2017-11-04から1日間の記事一覧

Q

「どっちに入ってるか当てられたら、返してあげる」 握った拳を二つ突き出して、その人はそう言った。 僕らはあれこれ相談して、左手を指さした。 開かれた左手は空っぽだった。「残念でした」 こうして地上から太陽が消えた。