超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

最後の

 菜箸がフライパンの上でくるくる回っている。
 バターを溶かしているのだ。
 昨日まで、窓の外の最後の一葉が落ちたら私も死ぬんだと思い込んでいたけど、全然関係なかった。
 参ったな。