超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

蜜と行列

 ポストに案内ハガキが入っていた。耳から甘い蜜が垂れてくる女の人からだ。とうとう蜜を舐めさせてくれるのだという。すぐに行列が出来た。しかし僕は関心がなかった。冷やかしにいくと、列の最後尾に、スーツ姿の父が並んでいた。会社に行っているはずの時間だった。