赤の絵の具が余ったので、指にいたずら描きをした。小さな切り傷から、血を一筋垂らしてみる。なかなかの出来映えだと思ったが、明るい蛍光灯の下で見るとやはりただの絵だ。 眺めていると、ふいに部屋の電気が消えた。廊下に足音が響き、ドアの外から父の声…
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