夜明けの地平線の向こうから声が聞こえる。「あたためますか?」「お願いします」ああ、今日から春だっけ。
「で、こっちが下の息子」と彼女が取り出した掃除機は、ホースに小さなのど仏が生えていた。
雪だるまを作って楽しげに遊ぶ子どもたちをよそに、今日もテレビはどのチャンネルも、春の神様が入院している病院からの中継映像を流し続けている。
母の皮は娘のおもちゃ箱にあり、父の皮は私のスーツの隣に掛けてある。
「途中に現れる蛇は全て轢き潰してください」と言いつけられて、霊柩車の運転を任される。
友人の家に遊びに行ったら、友人の母から「たまに気に入られて出られなくなる子がいるから」と、家の壁を切り裂くための斧を手渡される。
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