台所に面した窓の向こうを、カタツムリのようなものがのろのろ這っていた。 よく見るとそれはカタツムリではなく、風呂敷包みを背負ったナメクジだった。 家出なのか、 放浪なのか、 泥棒なのか。 あれこれ詮索しながら眺めていたらふいに目が合ったので、か…
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