超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2014-07-09から1日間の記事一覧

雨とごみ袋

ごみ袋の口を縛る前に、もう一度あなたに触れてみた。 あなたの喉はすべすべしていて、僕のささくれた掌の隙間から、甘く懐かしい香りが漂ってきた。 あなたのおっぱいはまだまだ熱くて、僕の冷えた手は火傷しそうだった。 あなたのおなかに手を当ててみると…