超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

戦場

 敵も味方もみんな死んでしまった戦場をふらふらさまよい歩いているうち、敵兵のいた塹壕の中に一冊の文庫本を見つけ、そこに挟まれていた栞を抜いて捨て、また歩き始める