超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

苺ジュースの時間

 受験勉強が一区切りつくと、彼女は脳味噌を取り出してベッドに放り投げ、空っぽになった頭の中に苺ジュースを満たす習慣があるが、その苺ジュースの時間がなければ、もっと上の学校を狙えるだろう、と担任から言われている。