超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

手紙

 母からの手紙が入った封筒を開けると、瀕死の蝶が一匹現れて、ふらふらと窓から外へ逃げていき、便箋には「後少し開けるのが遅れていたら蝶はどうなっていたでしょうね」と母の字で書かれている。