超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 朝早くに、神社の鈴を誰かが鳴らしていたので、見ると、猿だった。裏山から来たのだろう。猿は私が社務所の窓を開ける音に驚いて逃げていった。後で賽銭箱を見たら、木の実が数個、入れられていた。