超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

覗き穴

 今朝は髪の毛をセットする時間がなくて、脳天の覗き穴を隠さないまま登校した。なるべく目立たないようにしていたのだけれど、休み時間、うっかり突っ伏して寝ていたらその隙にクラスメイトの女子に穴を覗かれ「エッチ!」と笑われた。もう学校に行きたくない。