超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 ベランダで首を吊っている人がいるとの通報を受け、管理人とともにアパートの一室の扉を開けると、夜の闇の中に首吊り死体のシルエットが見えるので、中に入ろうとするが、なぜか脚が動かず、下を見ると、人間の形に切られた紙がびっしりと俺の脚を覆っている。