超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 夜逃げしてしまった隣家にぽつんと取り残された空っぽの犬小屋から、夜な夜な「ぼくたちの人生はどうしてこうなってしまったのか」という話をする声がぼそぼそと聞こえる。