2020-03-17 尻尾 クミコからきいた話 あてもなく町を歩いていたら、町外れの無人販売所に、尻尾が売られているのを見つけた。「人間、飽きませんか」とたどたどしい字で書かれた紙が貼られている。何かの気配を感じてはっと顔を上げると、販売所の裏にある畑の向こうの森の中から、無数の光る目がこちらを見つめていた。どうしよう。飽きたといえば飽きているしなぁ。