超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 銀行でATMを操作していたら、隣のATMから声が聞こえてきた。「ごめんなさい。もう来ないでください」そっと隣を覗くと、両手に札束を抱えた血まみれのロボットが、突っ立ったままうなだれていた。