超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ほくろ

 女房の背中にある二つのほくろは、毎日その位置が微妙に変わっている。「星の動きと連動してるのよ」と女房はふふんと得意げに笑うが、ぼくは夕飯のメニューが関係しているような気がしてならない。