超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2022-07-28から1日間の記事一覧

知る

センサーで開く便器の蓋がいつまで経っても開かないのを見て、初めて自分が死んだことを知る。

エコーで見たお腹の中の我が子の口が「ドアホ」と動いている。

調理実習の時、同じ班の肉持ってくる係のやつが、その朝弟が死んで、学校を休んだせいで、うちの班だけ肉なしだった。