超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 昨日の朝、裏のおばさんが森の中にスリッパを並べていた。その日の夜、おばさんがスリッパを並べていた場所に一機のUFOがあって、スリッパはなくなっていた。今日の朝、UFOがあった場所に再びスリッパが並べられていて、UFOはいなくなっていた。そして今日の夜、裏のおばさんがいなくなったとみんなが大騒ぎをしている。おばさんの家からは、一番オシャレな服と靴がなくなっていた。森はただひたすら静かなままだ。