超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ちょうちょ

 学校の花壇の花の周りを、何かころっとしたものが飛び回っていた。よく見るとそれは固結びにされたちょうちょだった。ので、きちんとちょうちょ結びに戻してやると、ちょうちょはほっとしたように花の蜜を吸っていた。どこかの悪ガキの仕業だろう。今度の全校朝礼で注意してもらおう。