超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

世界平和

 夜空を眺めていたら、流れ星を見つけた。せっかくだから何かお祈りしようとした瞬間、流れ星がパッと消えてしまった。よく目をこらすと、夜空を誰かが歩いていて、そいつが着ているパーカーのフードに、流れ星が入ってしまったらしい。何だかすごくテンションが下がり、「世界平和!」と怒鳴って窓を閉めた。

 次の日、お隣のおばさんに「昨日の夜、何かあった?」と心配された。