超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 私の好きな男子の名前を背負った蟻と、帰り道にすれ違った。
 自分の部屋に入ると、勉強机の上に置いておいた日記帳から、彼への思いを綴ったポエムがごっそりなくなっていた。
 甘すぎた。ポエムも、日記の管理も。