超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

体調

 朝起きたら喉が腫れていた。軽い風邪でも引いたのかと思い、通勤途中に薬局に寄ってのど飴でも買おうと考えていた。だが、朝食を食べている時、ごはんやおかずの塊がその腫れた部分に触れるたびに、家のインターフォンが鳴ることに気づいて、薬局なのか、医者なのか、電気屋なのか、大家なのか、自分はどこに寄るべきなのかわからなくなってしまって、結局、仕事を休んだ。そんな一日だった。