超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

チェーン

 親友の××君の家があった辺りで、折り紙で作ったチェーンの化石を見つけました。
 ××君の、いつかの、お誕生会の時のやつでした。
 ××君のお母さんのテンションが妙に高くて、祝われる本人が、すごく恥ずかしそうにしてたのを覚えています。

 化石を拾い上げ、壁のあった辺りにかざしてみました。
 一瞬楽しかったけど、それはすぐに嘘になりました。

 ××君、
 ××君に聞いても仕方ないけど、僕はいつまで生きていればいいのでしょう。