超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ピクニック

 昨日は家族でピクニックへ行きました。
 海がよく見える高台で、みんなでお母さんのサンドイッチを食べながら、海の底を歩いている人たちを眺めました。
 手錠をしたおじいさんがウツボに脚をかじられて転んだのを見て、みんなで大笑いしました。
 あっちに生まれなくてよかったなぁ、とお父さんが言いました。
 本当にそうだなぁ、と思いました。