超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

足音

 風呂掃除をしようと扉を開けると、排水口に泥が詰まっていた。
 昔私が森で見捨てたあの子の命日が、今年も近づいてきているのだ。