超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ひかり

 眠っているのかと思うほど綺麗な死体だった。
 枕元の遺書には「ちょきんばこにしてください」と書かれてあった。
 食い扶持は減ったが、俺は未だに貧しいままで、彼女だけが冷たく肥っていく。