超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

花と蝶

 今日も公園通りは蝶々の死骸で埋め尽くされ、朝の光にりんぷんがキラキラと輝いている。
 花屋に勤めている私のお姉ちゃんは、もう三ヶ月も家に帰っていない。
 昨日届いた手紙によると、仲直りはまだまだ先らしい。
 今日も私はお姉ちゃんの無事を祈って、折り紙で作ったサナギを燃やす。