超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

どこへ

 ベッドに潜ってみたものの、心臓の鼓動がやけに大きく響いて眠れない。
 夜風に当たろうと窓を開けると、首輪とリードをつけた誰かの心臓が、街灯の下から私の部屋を見上げていた。