超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

葉と文字

 ある日自宅の郵便受けを開けると、葉っぱが一枚入っていた。
 へたくそな字で住所と名前らしきものが書かれており、切手まできちんと貼られている。
 肝心の文面を1時間近くかけて解読した結果、どうやら同窓会の招待状らしい。
 鼻を近づけると案の定、獣の臭いがした。
 同窓会の幹事なんて、まだ人間のままでいられてる奴にやらせればいいのに。