超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

サンライズ・サンセット

 歩道橋の階段をのぼりきる直前で、雪だるまはバランスを崩して粉々になった。
 春の太陽が美しく見える場所で溶けていきたいと思っただけだった。