超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

鍋とぷにぷに

 昨日のカレーの残りを朝ごはんに食べようと鍋の蓋を開けると、何か真ん中に深いくぼみのある、白くてぷにぷにしたパンのような物が鍋にぎっちり詰まっていた。
 それがヘソと腹だと気づくまでにしばらく時間がかかった。