超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

パオパオ

 休園日の動物園の象舎を点検しに行くと、象がパオパオ笑いながら踊り回っていた。
 やめろと言っても聞こえていないようだったので、持っていた竹箒で頭を引っぱたいて無理矢理黙らせた。
 後で他の飼育員に聞いたら、象の中の奴ら、休園日だからって朝から酒を呑んでいたらしい。