超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

影と休日

 人込みの中を一日歩いて帰ってきたら、影に細かい傷がたくさんついていた。
 休日の街を、みんな笑いながら、手をつないだりして、楽しそうに歩いていたのに、本当はどんな気持ちで歩いていたのだろう。