2016-10-08 氷と寝癖 マリコからきいた話 寝ているあなたをそっと氷に閉じ込め、ベッドに乗せて窓に立てかけて、午後の陽を浴びながらサンドウィッチを食べる。 少しずつ溶けていくあなたのところへ、飼い猫がやってきて、喉を潤す。 目覚めたときのあなたの驚いた顔を想像して、思わずにやにやしてしまう。もしかしたらもう目覚めないのかもしれないけど。 陽の光が寝癖の髪にキラキラまとわりついて、とても綺麗だ。