超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

逃がす

 昨日学校から帰った後、もうこんなもの要らないと思って、おちんちんを取り外し、空気を吹き込んで窓から外へ逃がした。よぼよぼの飛行船みたいだった。

 今朝学校へ行く途中、萎んだおちんちんが電線に引っかかっているのを見つけた。

 いつもそこにとまっているカラスたちもおちんちんも互いに気まずそうにしていて、すごく恥ずかしかった。ばかやろう。