朝目覚めると、隣に、昨日の晩、私が殺した私が、横たわっていた。
これで何人目だろうか。深くため息をつき、私は私が殺した私を布団から引きずり出す。私が殺した私は、固く、冷たく、青白い。その上、当然といえば当然だが、殺されているので自分から動こうとはしない。
私が殺した私は私と同じ大きさなので、重いし、とにかく邪魔になるし、本当はさっさと捨ててしまいたいのだけれど、私が殺した私が果たして何ゴミに分けられるのかがわからないので、今は仕方なくベランダに立たせて並べてある。ベランダには、だから、私が殺した私がぎゅうぎゅうに溢れてしまっている。大嫌いなマグリットの絵のようで気味が悪いし、洗濯物を干すこともできない。私が私を殺さなければこんなことにはならないのに、と思う。