叔父夫婦の家には二階の突き当たりに部屋があって、そこからいつも甘い香りが漂っていた。
叔父夫婦には子がおらず、遊びに行くとその分私を可愛がってくれていたが、その部屋のことを尋ねると、必ず話をはぐらかされた。
ある日叔父夫婦の家に泊まりに行き、いつものように多すぎる夕食を平らげ、いつものように長すぎる風呂に入り、ぐっすり眠っていたのだが、夜中にトイレに起きてしまった。
寝ぼけ眼で用を足しているとき、ふと二階の部屋のことを思い出した。叔父夫婦にばれないように慎重に階段を上り、突き当たりの部屋の戸を開けると、人の背丈ほどもある巨大な果実が、月明かりに照らされて、湿った布団の上に転がっていた。
甘い香りが凄まじい勢いで、廊下に向かって流れ込んでくる。慌てて部屋に入り後ろ手で戸を閉め、果実と二人きりになった。落ち着いて暗がりに目をこらし、果実をじっと見つめていると、段々と巨大な果実に誘惑されているような感覚をおぼえた。
おそるおそる果実に歯を立てると、皮は驚くほど柔らかく、果肉はあまりにも瑞々しかった。
夢中で食べ進めていくうちに、果実の芯が見えてきた。
少しくびれた芯の上部には、女の胸の膨らみがあった。