超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

苺とつくし

 ママはパパを誰にするかまだ決めていない。

 うちのリビングには男の人が100人いて、みな裸のまま正座してママの返事を待っている。

 ぼくの誕生日に、ママはケーキを作ってくれた。ぼくはケーキをたくさん食べた。ママはにこにこしてそれを見ていた。
 ぼくは苺をもったいぶって食べたけど、男の人たちはママしか見ていなかった。
 みなちんちんがつくしみたいだった。