ロボット犬のウンコは美しい。半透明で、光の当たり具合で七色に変化する。しかも果物や花のにおいがするので、女子高生にとても人気がある。
そんなロボット犬のウンコを手首に巻いた女子高生がある日の放課後、ロボット教師にパンツと唾を30000円で売った。
ロボットの反乱軍が鎮圧されたのはもう15年も前のことになる。
「体中のネジがゆるむほどのオナニーをしたいんですが」
パンツと唾を鞄に入れたまま、ロボット教師は自分を作ったメーカーのカスタマーサービスに電話をかけた。
「少々オ待チクダサイ」
爽やかな女の声に続いて、保留音が流れてきた。メロディは『ヘイ・ジュード』だった。
ロボット教師は電話を切った。
明日またかければいいのだ。時間はたっぷりある。