超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

部品と存在

 退屈な退屈な退屈な退屈な退屈な授業中にシャープペンを分解していたら、机の上に広げた部品の中から、徘徊中にいなくなったおじいちゃんがひょこひょこ出てきた。

 おじいちゃんは僕を見て何か叫んでいた。声は聞こえなかったけど、吐きたくなるような口臭はばっちり漂ってきた。

 休み時間にポケットティッシュで包んで捨てた。