超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2018-12-11から1日間の記事一覧

ある小さな町の、真夜中の踏切に、おーん、おーん、と穏やかな音が響いている。警報機が、昼間と違うものを迎えるための合図を送っているのだ。遮断機がゆっくり下りてきて、同時に、素晴らしく美しい青色のライトが点滅する。しばらくすると、そこへクジラ…