背中掻いて。ベッドでうつ伏せに寝ていた妻が言った。読んでいた本を閉じ、妻の背中に指を這わせる。もっと上。もっと上。そうじゃなくて、上、もっと、上!妻に言われるがままに手を動かしていると、いつの間にか夜空に手が届いていた。赤く小さな星が目の…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。