母の遺品の中から、俺の色をした小さな毛糸玉が、転がり出てきた。 「何これ?」 洋服箪笥の中を整理していた父に尋ねると、父はこちらをちらりと振り返った後、再び背中を向け、「お前が生まれた時のやつだよ」 と、ぽつりとつぶやき、手元のアルバムから一…
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