今日もまた、名前を呼ばれた愛犬が、壁の中にいる誰かに確認をとってから、私のもとに駆け寄ってくる。
じょうろに水を溜めて庭に出ると、一匹の蝶が、プランターに植えてある花の上に突っ伏して泣いていた。 うずまき状の口からは細い嗚咽が漏れ、涙は茎を伝って土に染み込んでいる。 何だかその姿が、酔っ払った時の妹に似ていると思った。 今朝は朝から暑いか…
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