超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2015-03-21から1日間の記事一覧

思い出した

四歳か五歳くらいのとき、ある日とつぜん、頭の中に、家族の寿命が見えたことがある。 忘れちゃいけないと思い、画用紙に家族の名前と享年をメモして、自分のおもちゃ箱の中にしまっておいた。 しかしちょっと目を離した隙に、当時やっとハイハイが出来るよ…