超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2014-05-07から1日間の記事一覧

心臓と機械

中学時代の、同窓会に行った。三十年ぶりに会ったクラスメートたちはみな、半透明の四角い機械になっていた。 僕が宴会場の襖を開けると、機械たちは一斉にガビガビと妙な音を発した。どうやら歓迎してくれているらしかったが、どの機械が誰なのかよくわから…